二泊三日名古屋旅行。「時をかける名刀展」1日目

nagoya001 日記

注:7月27~29日の間の出来事です。

 ゲームでおなじみの刀剣乱舞のファンの18歳の長女が、名古屋の徳川美術館で行われる、時をかける名刀展へ泊りがけで行くというので、まだ一人でホテル外泊するには年が若すぎると思い、2泊3日で同行することになった。
 時をかける名刀展は、前期と後期があるらしく、どちらも見たい長女は前期の最終日と後期の初日を見る予定にしていたのだけど、前期の最終日が日曜日なので、混んでるんじゃねえかなあと心配だった。

 アルピコバスの朝一番の便に乗り、9時過ぎに名古屋へ到着、そのままホテルへ直行して荷物を預け、地下鉄を乗り継ぎ、徳川美術館へ行きました。
 気温38度はあって晴天!日焼けが恐ろしくて何回も日焼け止めを塗りまくり、化粧もばっちり、駅から美術館への道のりはなるべく日陰を選んで(笑)歩きました。タクシーを選べばよかったんだけど、節約したかったんで……。

 美術館は予想通りたくさんの観覧者で溢れており、入場はすぐできたものの、名刀展の部屋までは長蛇の列。最後尾で一時間待ち。4列に並んでじりじり進むという苦行。係の人が「(観覧者の)後ろから観る方はすぐ観れますよ~」と声かけてくださってたが、はるばる信州から来てなんで人の背中越しに観なあかんねんと我慢。暇なので簿記の仕訳をスマホでやりながら、カタツムリより遅く進みました。気になったのは前の外国の方と斜め前のおばあちゃん。二人ともめっちゃ立ってるのが辛そうだった。

 なんで、整理券配るとかできひんのかねー……。係の人も無駄な仕事してると思う。

 そんなこんなでやっと展示されている部屋へ入れたのは、本当に一時間後だった。
 目当ては長女が推している山姥切国広と本作長義(サイトに倣ってます)。
 のだけど……うーん、私にはなんか物足りなかった。美しいとしか感想が出てこなかったんですよ。たくさんの皆様が貼り付いてご覧になってたものの、なんかこれじゃないんだなーと。

 他にもたくさん見させてもらったけど、いまいち響かない。特に江戸時代以降の物は綺麗すぎて工業製品みたいな感じ。私は刀剣に全く詳しくありませんのでこんな感想になってしまいます。刀剣の爛熟期だったのかな?もうこの形が美しいって決まってたのかも。流行もありますしね。

 こんな私ですが、鎌倉時代に作られた、太刀 銘 光忠 長船光忠だけは興奮しました。いかにも実戦用の暗さと華々しさと力強さと雑さに吸い寄せられました。雑さとはなんやねんとおしかりを受けそうなんですが、まだ何かが足りないと思わせる、その飢餓感が心地よかったんです。実際は違うのだろうけど…。

太刀 銘 光忠 文化遺産オンライン
日本刀の生産地として名高い備前国長船、長船派の祖、光忠は名工として名高い。在銘品は極めて少ない。丁字乱れの刃文の美しいこの太刀は姿かっこうもよく、かつ雄大な作り込みである。元禄十一年(一六九八)、五代将軍綱吉の尾張家江戸麹町屋敷御成の折.....

 そんなこんなで、たくさんの刀を観ていて、観覧者のマナーが気になりました。

 なんで撮影禁止の刀を撮影するねん。
 後ろが詰まってるのに何分も立ち止まって動かないとか、自己中もいい加減にしろ~。

 撮影禁止を守らん人が続出していて驚きました。明らかに目立つところに禁止マークがあるのに!
 あんまりこの手のあほが増えたら、もう観覧させてもらえなくなるかもしれないのに、アホのために!
 この手の人のスマホとカメラは即没収で良いかと思います。

 観覧後は、長女お目当ての刀剣乱舞のグッズ販売コーナーへ。
 見ると、我々のように母娘で来ている人がちらほら。やはり娘の方が夢中で、親ははいはいと眺めてる。
 その場では買えず予約ということでコーナーを後にし、等身大のキャラが設置されている場所へ移動。若い女子がたくさん並んでいて、大はしゃぎで撮影しまくっていました。めちゃくちゃ楽しそう!
 しかし長女はキャラと一緒に撮影など恐れ多い!(わからんようなわかるような…)と、キャラだけを撮影して退場したのでした。
 美術館入り口でも、持参した刀剣乱舞マスコットと一緒に撮影する方が沢山おいでで、これも楽しそうだった。感心なのは本当に皆さん、短時間で撮影してさっとその場を離れていらっしゃったこと。
 これでこそ刀剣乱舞の真のファンと言えよう。
 爪の垢煎じて飲ませたい、上に書いた撮影禁止の刀剣を撮影するアホに。

 しかし、本当、女性ばかりだった……。

 そして足が夕方こむら返りになってしまい、タクシーのお世話になることに。
 やっぱな、50代の女は無理しちゃいかん。ということで、この旅行中は思い切りタクシー使いまくりました。けちけちに削っても一万を超えました。
 だって楽だったから。
 若い頃は、当時住んでいた滋賀から東京の品川まで夜行バスで行き、その日の夜行バスでまた滋賀まで帰るという荒業を使えましたが、今それをやったら身体が参っちゃう。
 若者の旅行は体力を使い、我々のような年齢の者は金を使うべき。
 ホテルはビジネスホテルを使いましたが、ほぼ素泊まり状態。
 使うなら、推しに金を使うべきなのは、親子共通です。

 とはいえ、初日の夕方はあまりにも足が二人とも疲れていたので近所のコンビニで夕食の弁当を買ったのですが、恐ろしく不味く、明日は美味しいラーメン屋へ行こうと誓ったのでした。

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